その他の取り組み Details 【TRITICUM トリティクム】古代小麦を使ったアトリエ その他の取り組み | 2023.04.22 ノルマンディー地方ルーアンにTRITICUM(トリティクム)という団体が、この地方の生物多様性と、食物の継承を維持していくための活動をしています。団体は古代の穀物や地元の穀物の種を保存、そして栽培をしています。また穀物栽培やアグロエコロジー(生態系に合った農業)の知識やノウハウを再発見するためのアトリエなどを開催しています。 そのTRITICUM(トリティクム)が、3月上旬、ルーアンにて古代小麦を使ったアトリエを開催し、石川芳美が参加しました。 石川は団体の会員でもあります。 この日は、11種類の古代小麦を使い、パン作りをしました。 11人の参加者の中、石川の他に熟練した技能と経験・知識がある職人は2人。 石川はアマチュアの参加者に時折アドバイスをしながらも、それぞれの小麦に向いた製法を見つけていきます。 パン、パン作りに精通する石川ですが、初めて触る小麦もありました。 それぞれの小麦は違い、特徴があり、とても興味深いものだったようです。 屋外に用意された窯で、成形した生地の焼成に入ります。 11種類の焼きたてのパンの香りに包まれる中、地元の古代小...
Details 日本産米粉アンバサダーとしての取り組み vol.3 | 2022.03.10 数年前からフランスで日本産の米粉の良さを伝えるJFOODOの米粉アンバサダーとして活動している石川芳美。 その活動の一環として、2022年1月31日に日本産米粉を使ったオリジナルレシピ2品の実演デモンストレーションがパリで行われました。 開発した商品の紹介はこちらの記事。 会場は、パリの伝統ある製菓&料理の専門学校コルドンブルーで行われ、プロのパン職人やコルドンブルーの生徒たち約25名が参加しました。また、その様子は事前に登録された参加者へオンラインで同時配信されました。 アレルギー対策や健康志向の観点からグルテンフリー商品の需要が増えているヨーロッパでは、米粉は身近な材料になりつつありますが、実際にどのようにレシピに組み込めばよいのか分からないという声も少なくありません。 石川は、日本産米粉の特長や扱い方を説明し、皆の疑問に直接答えていきました。 途中、石川の経歴に関する質問があったりと、パン職人としてはもちろん経営者としても活動している石川に皆興味深々の様子でした。 今回開発した2品のレシピはJFOODOの日本産米粉WEBサイトに掲載されています(英・仏・独・伊・西語で掲載)。 https://ri...
ル・コスティル Le Costil Details 200年後自然に還る家 コスティル計画 ル・コスティル Le Costil | 2022.02.14 パリから電車で約一時間半、ノルマンディー地方のサップ・オンノージュという集落の200ヘクタールに渡る広大な土地コスティルのオーナーになった石川芳美と夫のロドルフは、この土地の大自然を活かした様々な活動を計画中です。 敷地内には16世紀に建てられた古城や、その周りの民家が残されており、現在は民家の一つをリノベーションして寝泊まりの出来るセカンドハウスを建築中です。 自然保護を目的としたコスティルの土地に建築されるこの家は、化学製品や原油由来の材料を一切使用しない方法でリノベーションされ、200年後には土に還る家なのです。 若い新鋭のフランス人建築家たちとタッグを組み、アカシア、松などの木を使用したり、麻を土と混ぜこんだものを床に敷き詰めたりなど、昔ながらの手法を取り得れながら工事は進みます。 自然と共存する石川芳美とロドルフの家はこの春に完成予定です。 Château du Costil プロジェクト