PROJECTS

フランスで日々取り組んでいるパン関連のプロジェクトや、現在取り組んでいる自然環境や生態系の保護につながるプロジェクトの様子などをご紹介しています。

植物性代替卵「ユンゴ(YUMGO)」

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私生活では夫のロドルフとビーガン食を選択している石川芳美。自然環境や将来の食糧供給を考え、二酸化炭素排出削減を心がけた生活を送っています。 その活動の中で生まれたのが植物性代替卵の「ユンゴ(YUMGO)」です。   昨今のヨーロッパではビーガンやベジタリアンを選択する人が増えており、パリのレストランでは様々な食のスタイルに適応するメニューを置くのは当たり前になりつつあります。 しかし、卵は他の食品に置き換えるのが難しく、代替品を使用すると食感や味が落ちることが多くありました。 「ユンゴ」の開発のために幾度となく研究が行われ、結果卵と同じ性能を持ち仕上がりの味も従来品に劣ることのない代替卵が完成しました。フランスでは現在、卵白、卵黄、全卵の3種類が液体で販売されており、従来の卵と同量で使用することのできる優れものです。 石川芳美は「ユンゴ」を使用した商品開発や講習会を行っています。       言われるまでビーガンレシピとわからない程、自然と手に取ってしまう美味しさで、フランスの「メゾンランドゥメンヌ」や「ランド&モンキーズ」の店舗で販売しているビーガン商品は、ビーガン商品だからと意識しているのではなく、美...

米粉を使ったオリジナルレシピ、日本産米粉アンバサダーとしての取り組み Vol.2

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数年前からフランスで日本産の米粉の良さを伝える米粉アンバサダーとして活動している石川芳美。 2021年度もプロモーション用に日本産米粉を使ったオリジナルレシピ2品を考案しました。 2022年1月にフランスのプロのブーランジェリー向けにこの2品を作る講習会を行う予定で、その様子はフランス国内でオンラインでも中継され、より多くのフランスのブーランジェリーに日本産米粉の良さを伝える機会となっています。 今回は考案された2商品を詳しくご紹介していきます。 ファー・ニッポン フランスのブルターニュ地方に古くから伝わるファー・ブルトンを日本産の米粉と植物性代替卵のYUMGO (https://www.yumgo.fr/) を使用し、ビーガンに生まれ変わらせた一品。 米粉独特のモチモチとした触感と底に引いた栗とクルミの触感のコントラストが病みつきになります。 商品をフランスのスタッフで試食した際には、他にはないその触感と甘さ控えめの味付けに皆「モチ」みたいだと大絶賛。あっという間に完食でした。それもそのはず、パリジャンの間では日本の「モチ」が近年密かなブームとなっており、甘い牛皮に包まれた一口サイズのアイスクリームなどは町中のスーパー等で手に取ることができる...

日本産食材をフランスに広げる、日本産米粉アンバサダーとしての取り組み

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日本の主食であり、世界でも注目されている最高品質の日本産の米。 石川芳美は、この日本産の米から生成された品質の高い米粉をフランスで広める活動を行っています。   ことの発端は、日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)からフランスにおける米粉アンバサダーとして任命され、これまで米粉を使った商品開発やイベントを行い、フランスでの日本産米粉の販売促進に貢献してきました。 過去に米粉アンバサダーとして開発した商品の一部をご紹介します。     ムーン・ブレッド カカオパウダーとカカオチップの入ったお菓子感覚で楽しめる米粉のパン。食欲をそそる見た目と簡単に作れるレシピで社内の人気も高く、100%ビーガンのブーランジェリーLand&Monkeysで商品化され、フランスでも大人気のパンです。   パン・マッチャ 見た目もキレイな緑は抹茶パウダーを使用し、中に練り込まれたレーズンで食感をプラス、隠し味にゆずの皮が入った味でも日本を感じる一品です。酵母にも石川自身で種継ぎをしたお米の生酵母を使用しています。   これからも米粉自体の甘みやモチモチ感を活かしながら、フランス人が手に取りやすい商品を...