PROJECTS

フランスで日々取り組んでいるパン関連のプロジェクトや、現在取り組んでいる自然環境や生態系の保護につながるプロジェクトの様子などをご紹介しています。

【コスティル】アグロ・フォレストリ計画

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石川芳美と夫のロドルフがノルマンディーのコスティルに森を購入してから4年が経ち、この土地を使った様々な活動が始まっています。 プロジェクト『アグロ・フォレストリ(Agroforesterie)』 このプロジェクトは、コスティルにある生態系を再生していく事を目的として立ち上げました。過去4年間でもすでにコスティルの動物の数や植物の種類が増えている報告が上がっていますが、さらに年月をかけて森を自然な状態へ還していきます。 本来の姿のままに育った自然の木々は、青々と生い茂り、真っすぐに伸びていなくとも植物本来の美しさを見せてくれます。そして緑や豊かになることによって、それを食料とする昆虫や動物たちも本来の生態系を取り戻していきます。 植樹による生態系の再生 2023年秋に3ヘクタール程の平地で80本以上の種まき及び植樹を行いました。植えた木は、シデ、コナラ、カエデ、ニレ、なし、りんご、ボダイジュ、ナナカマドなどです。 木は成長の過程で二酸化炭素を吸収し、土壌に炭素を蓄積し、質が改善されていきます。また落ち葉が土壌の栄養源となったり、動物たちを風から守る役割も果たすのです。 古代小麦の栽培 石川芳美も参加している古代小麦の研修アソシエーション「トリティ...

【TRITICUM トリティクム】古代小麦を使ったアトリエ

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ノルマンディー地方ルーアンにTRITICUM(トリティクム)という団体が、この地方の生物多様性と、食物の継承を維持していくための活動をしています。団体は古代の穀物や地元の穀物の種を保存、そして栽培をしています。また穀物栽培やアグロエコロジー(生態系に合った農業)の知識やノウハウを再発見するためのアトリエなどを開催しています。   そのTRITICUM(トリティクム)が、3月上旬、ルーアンにて古代小麦を使ったアトリエを開催し、石川芳美が参加しました。 石川は団体の会員でもあります。   この日は、11種類の古代小麦を使い、パン作りをしました。   11人の参加者の中、石川の他に熟練した技能と経験・知識がある職人は2人。 石川はアマチュアの参加者に時折アドバイスをしながらも、それぞれの小麦に向いた製法を見つけていきます。   パン、パン作りに精通する石川ですが、初めて触る小麦もありました。 それぞれの小麦は違い、特徴があり、とても興味深いものだったようです。   屋外に用意された窯で、成形した生地の焼成に入ります。     11種類の焼きたてのパンの香りに包まれる中、地元の古代小...

日本産米粉アンバサダーとしての取り組み vol.3

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数年前からフランスで日本産の米粉の良さを伝えるJFOODOの米粉アンバサダーとして活動している石川芳美。 その活動の一環として、2022年1月31日に日本産米粉を使ったオリジナルレシピ2品の実演デモンストレーションがパリで行われました。   開発した商品の紹介はこちらの記事。 会場は、パリの伝統ある製菓&料理の専門学校コルドンブルーで行われ、プロのパン職人やコルドンブルーの生徒たち約25名が参加しました。また、その様子は事前に登録された参加者へオンラインで同時配信されました。 アレルギー対策や健康志向の観点からグルテンフリー商品の需要が増えているヨーロッパでは、米粉は身近な材料になりつつありますが、実際にどのようにレシピに組み込めばよいのか分からないという声も少なくありません。     石川は、日本産米粉の特長や扱い方を説明し、皆の疑問に直接答えていきました。 途中、石川の経歴に関する質問があったりと、パン職人としてはもちろん経営者としても活動している石川に皆興味深々の様子でした。 今回開発した2品のレシピはJFOODOの日本産米粉WEBサイトに掲載されています(英・仏・独・伊・西語で掲載)。 https://ri...